石油製品との関わり
タンカー船に搭載した「エコロフィルター」は、10年経過した今も、安全に航行しています!
大型船の燃料は原油を蒸留し、ナフサ・ガソリン、灯油、軽油 等を取り出した 残油(重油)です!

本装置は 2011年(平成23年)8月国土交通省「海上交通低炭素化促進事業」の補助金対象設備として認められました。

2011年9月、2200KL白油タンカーに装置搭載。機関長より「搭載直後に出た大量の黒褐色排煙が数日で透明白色に変化した」との嬉しい報告もありましたが、その頃には、ドローンもポータブル排ガス分析計も無く、温暖化ガス(CO2)の排出量を数値化出来ず、装置の普及には至りませんでした。

2012年(平成24年)10月 5000KLタンカーに装置搭載
搭載工事 動画  (3分) 新笠戸ドック(山口県)
国土交通省から前年度に引き続き、「海上交通低炭素化促進事業」の補助金対象設備の取り扱いを受けることが出来、5000KL白油(ガソリン・灯油・軽油)タンカーへの装置搭載に至りました。日量6000L(ドラム缶30本)のC重油が本装置を通過して主機関で燃焼している状況から、「本装置の安全性」は担保出来たものと思います。

2021年の今では、コンパクトな排ガス分析計を利用して CO2、SO2 等の計測は出来ますが、2012年頃は、装置の効果は目視で判断する以外有りませんでした。

5000KLタンカー搭載から5ヶ月経過後の2013年3月、前回のタンカーより更に大きなタンカーへの搭載依頼を頂きました。当該船の入港予定が5月でしたので、国土交通省海事局に問い合わせた所「海上交通低炭素化促進事業」は、11次募集で終了と判明、 2011年の2200KL搭載タンカーの運航状況、及び、海運会社の自社タンカー船における運航状況から装置の「安全性と効果」を確認された上で戴いた搭載依頼でしたので大変残念でした。目視による効果では、装置の普及には繋がりませんでした。

エコロフィルターは、ドローン・ポータブル排ガス分析計を使用して、効果検証の「見える化」を図ります。
C重油船に「本装置」を搭載して効果検証にご協力下さる船主様を募集致します。


SOx規制は、燃料油に含まれる硫黄分濃度が3.5質量%以下から0.5質量%以下に引き下げられました。
    資料:日本船主協会 SHIPPING NOW 2021-2022

ページのトップへ